需要が勝ればスキルの十分でない若い看護師も引き抜きにあうような事態となり、本人にとっても良くないはずだ。資質の向上のためにも看護師を増やす必要があるが、看護師を増やし処遇を改善するには医療費が嵩む。国民医療費が08年度に34兆8084億円になり、2年連続で過去最高を更新するなか、「看護師や介護職の労働条件の改善はわかるが、医療費が上かってしまう」と、民主党の国会議員ですら及び腰だ。日赤労組は「医療従事者も含め、国民が医療制度を含む社会保障制度について無関心すぎる。医療再生に関しては、いつも財源問題となり話が進まない」と嘆く。個人の努力には限界がある。命を預かる白衣の天使の羽が折れないうちに労働環境を改善しなければ、この国の医療はもたないだろう。日本の政治は社会問題化しなければ変わらない貧困さを露呈し続けている。私たちの看護労働への気づきが、自分たちの命を守っていくことになるはずだ。
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